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2021.10.15 お知らせ

ドリームアスリート日向楓選手インタビュー「東京パラリンピックを終えて」

東京パラリンピックが終わり1か月が経とうとしています。練習の成果を発揮し活躍した選手たちも、また新たな目標に向け動き始めています。

今回は、パラリンピックを終えたドリームアスリート日向楓選手に、出場して感じたことや率直な思いを聞いてみました。

■パラリンピック前はどんな練習をしましたか?

1か月前に長野県に合宿に行っていました。高地トレーニングも行いました。そこから長野県選手権に出場して、NTC(味の素ナショナルトレーニングセンター)で1週間ほど個人合宿、そのまま代表合宿に入りました。高地トレーニングではいつもとあまり変わらず練習できました。エアロバイクで少し息苦しく感じたくらいです。基本的には、日本スポーツ振興センターの次世代トップアスリート育成・強化事業から付けていただいているトレーナーさんのメニューで練習していました。

■パラリンピック選手を実感したのはいつですか?

選手村に行ったときです。街がすごくきれいで、色々な国の選手がいるので外国に来たみたいでした。

■海外選手との交流はありましたか?

大会スケジュールの関係などであまり交流は持てませんでしたが、海外選手とピンバッチトレード(パラリンピックやオリンピックではピンバッジを交換する文化があります)をして7個集めました。英語で話しかけて交換しました。選手村では海外選手が合唱していたりしていて、とてもにぎやかでした。

■日本選手との交流はありましたか?

同部屋が富田宇宙選手でした。お話をしたり、一緒に写真も撮ったり、メダルも見せてもらいました。真面目な方でした。鈴木孝幸選手の金メダルを持たせてもらいました。すごく重かったです。

■選手村の街や設備はどうでしたか?

使いづらさは無かったです。歩道も広く、段差も少なかったです。街中の案内表記も各国の言葉で書いてあって見やすかったです。とにかく綺麗でした。

■選手村の食事はどうでしたか?

すごく美味しかったです。ビュッフェスタイルになっていて、食堂が2つあって、メインダイニングは世界の料理、もう一つが日本食で3日ごとにメニューが代わっていました。味の素の餃子が美味しかったです!

■プールの水はどうでしたか?

水が冷たく感じました。

■心に残るレースはありますか?

やはり50mバタフライの決勝。自己ベストよりタイムは2秒近く遅かったですが、決勝に残れたことが印象に残っています。予選ではレース前に選手同士の会話がありましたが、やはり決勝ではみんな無口で集中している様子でした。
リレーで一緒のチームになった成田真由美選手から、リレーの予選前に手紙をもらいました。「最後までキックを打ち続けて」とメッセージをいただきました。

■海外選手を見て感じたことは?

やはり体格差を感じました。大きいなって思いました。

■パラリンピックのお土産は買いましたか?

記念に、パラリンピックのシンボルマーク「スリーアギトス」の入っている招き猫のキーホルダーを買いました。

■大会を終えてこれからの目標は?

これからも自分のペースでしっかり練習を続けていきたいと思います。そして、いつか世界記録を更新したいと思います。

■これからスポーツを始めようと思っている子どもたちへ一言

最初は楽しく、続けることが大事だと思います。

国際大会初出場の日向選手が、パラリンピックで得たものは大きかったようです。
次のパリパラリンピックではどんな活躍をしてくれるのか、今から楽しみですね。

写真:日向楓選手より提供
文章:横浜こどもスポーツ基金事務局